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仕掛け侍

自分の好きなマンガに「無限の住人」というのがある(沙村 広明 (著))。親の仇うちをメインテーマにした時代劇なのだけどここに登場するの剣士はちょっと普通とは違う。
主人公(?)の万次は100人斬りをしたという強者で体中に武器を隠してる。刀が手元から離れてもシャキンと次の武器が手のひらに握られているような感じ。映画でいえば「タクシードライバー」で手元に拳銃が一瞬で準備されるというイメージか。
自分は剣道を数年かじったことがあるけど鍔迫り合いというものが必ずある。接近しすぎて互いの竹刀で押し合う状態だ。実際の真剣だったらこんなのんびりとなんてしていられない。「無限の住人」ではその状態でも相手の足などを切断するために、別の武器を取り出すか、もしくは仕込み刀によって攻撃していくわけだ。勝つために何でもするという設定、そこがイカス。

ブレード/刀 (1995)
THE BLADE
監督: ツイ・ハーク
出演: ウィン・ツァオ、ソニー・スー リン、ション・シンシン

この映画の主人公は剣士ではなく刀鍛治なのだが、 敵討ちのために立ち上がる。右腕を失ったことで自分の腕に刀剣をつけて・・・これも亜流剣法なんだけど、鎖が飛び交うすごいバトルに発展していく。

時代劇が好きな自分としては正統派の殺陣ももちろん好きなのだけど、やっぱり亜流のほうが観ていて楽しいと思う。例えば「浪人街」では殺陣の連続がウリなのだけど脇役の居合抜きのほうに興味が行くし、「座頭市」の仕込み剣法も純粋にかっこいいと思う。
かつて宮本武蔵と戦った宍戸梅軒(鎖鎌が武器)のような、特殊な戦い方をする人間が大量にでてくる時代劇を希望する私は、どこかひねくれているんだろうね。
あ、だから自分は山田風太郎の忍者小説が好きなんだ・・・

   刀鍛冶場で働くテンゴン(ウィン・ツァオ)は、父親が全身入れ墨の剣の名手ルンに殺されたことを知り、親友のチュタオとともに復讐の旅に出る。しかし、彼の後を追ってきた刀匠の娘リン(ソニー・ツー)が漁師たちに囚われ、彼女を助けようとしたテンゴンは右腕を失ってしまう。やがてテンゴンはひとり猛特訓を開始し、ルンとの宿命の戦いに臨んでいく…。
   香港アクション映画界の雄ツイ・ハーク監督による壮大なスケールで贈るアクション時代劇。とにもかくにも壮絶な剣技シーンの数々が圧巻なのだが、そこには香港武侠映画の第一人者として知られた伝説の巨匠キン・フー監督の作品群や、さらには『用心棒』といった日本の黒澤明時代劇など優れた先達の影響が明らかに見いだせる。(的田也寸志)
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コメント

「殺陣」で思い出すのは「椿三十郎」
ラストの半兵衛と三十郎の対決は40秒の長い溜めのあと、一瞬にして勝負がつく。
三十朗が、いかにして半兵衛の胴を抜いたのか最初は判らなかった。
右手で刀を抜いたとしたら、早すぎるのだ。
私は、三船が刀を抜かず、斬る格好だけしているのかと思っていたが、ある資料を見ると、
どうも左手で柄を逆手に持って抜き、右手を刃に添えて斬っているようだ。

ポンプで噴出す血飛沫も凄い。
仲代の胴には鉄板が巻かれ、血を噴出すパイプが繋がれた。
白黒映画だが、スタッフには鮮やかな赤い血飛沫が印象に残っているという。
事情を知らない現場のスタッフが、仲代が本当に斬られたと思ったというのは有名な話。

投稿: | 2004.08.09 00:10

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